ひびあるく

自閉症スペクトラム小4息子と家族の日々の歩み

ちいたんと漢字。


 ☆ちいたん:小3自閉症スペクトラム男子
       通常学級で学んでいます。
 ☆ ぼん :小6兄
 

 

ちいたんのクラスでは。

 

定期的に漢字テスト10問があります。

 

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ちいたんは、視覚優位だから。

もしかしたら?

簡単に漢字を記憶するのかしら!?

・・なんて期待していましたが。

 

 

ワーキングメモリが弱いので・・。

意識して学ばないと、漢字もなかなか覚えられません。

 

 

ちいたんのすごいところは、とにかく回答欄を埋めること。

空白にはしません。

 

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むむ!

ちいたんは勇敢な勇者です(笑)。

 

間違えていても、頭を回転させて答えを捻り出していることだけは、よく伝わってきます。

 

 

 

学校の課題で、何十字も丁寧に書き取ったところで・・。

全く記憶に残らないものは、全く記憶に残らないのです。

 

それなので。

 

★学校の課題では、敢えてなぞり多めにカスタムさせてもらって。

 

「丁寧にきれいに。」より。

「まずは字の形を覚えること。」を優先させてもらっています。

 

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あらかじめ私が、裏写りしないマジックで、ノートやドリルに書き込んでおきます。

 

 

ちいたんも、今はまだ。

「直しが多いより、なぞってちゃんと書ける方が良い。」と言っているので書き込んでいますが。

 

周囲の子どもたちとの違いにもなっているので、ちいたんの気持ちにも配慮しながら、進めています。

 

 

 

そして、何よりありがたいのが、「明日◯ページ漢字テスト」と連絡帳に必ず予告が入ることです。

 

闇雲に大量にやり続けても決して覚えないので。

ピンポイントにがんばると良い点数がとれるのは、ちいたんには救いです。


1学期までは予告なしだったので。

どなたかが予告を先生にお願いしたのか?

はたまた、ちいたんのような子への配慮なのか?

真相は分かりませんが、大変ありがたいシステムです。

 

 

★漢字テストの勉強方法は、あらかじめ出る漢字が分かっているので、読みと漢字の形を繋げられるように用意して取り組ませます。


通称「ママテスト」です。

 

①分からないところを飛ばす練習も兼ねて、助言なしでひとりで取り組ませます。

(✓のところは最初は無回答で空白です。)

 

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②ちいたんは通信教育をやっているので、これを使って↓。

✓の付いたわからなかった漢字を自分で調べてから記入させて、意識付けます。

 

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③わからなかった字や、間違えた字だけをピックアップして、クリアするまで追いかけます。

 

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この方法で、大体80点〜100点も!とれるようになりました。

 

 (・・・ちなみに。

書き順は大目に見ています・・。

左から右へ。

上から下へ。

くらいのポイントで指摘するにとどめています。)

 

 

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この2つの取り組み★で、ちいたんの自己肯定感も少し高まったように思います。

 

 


ちいたんは、すぐ忘れてしまいやすいので、これだけで全ての漢字が永遠に定着することはありません。

 

また、漢字テスト以外のテストは、その場で考える問題が多いので、ちいたんのがんばりが点数に繋がりにくいという側面を持っています。

 

 

 

そんな毎日の中で。

 

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そういう希望を、ちいたんが定期的に持てることを、大切にしたいと思っています。

 

 

ちいたんも今のところは嫌がらず取り組めていますが、詰め込みにならないよう、ちいたんの様子を見ながら、進めていきたいです。

 

 

 

以上。

ちいたん流の漢字学習法でした。

 

番外編に続きます・・。