全部が心から出ている。
☆ちいたん:小3自閉症スペクトラム男子
通常学級で学んでいます。
☆ ぼん :小6兄
ちいたん。
言葉の遅れがありましたので。
(今もまだたどたどしい様子ですが。)
アンパンマンを見ている時代に、「お話の意味」はほぼ理解していなかった様子でした(笑)。
そういった様子でしたので。
幼稚園児の頃のABA療育では。
絵本を読み聞かせてもらいながら。
「始めに、次に、最後に。」
「物語の要約」をずっと練習してきたり。
読んだお話を「クイズ形式」で振り返ったり。
1年生からは、家で、通信教育を使って「文章問題」に慣れさせてきました。
小2の今。
「誰が誰に言った?」
「その時どうした?」
とか。
そういった「お話に書かれている事実」は、ほぼ読み取れるようになりましたし。
登場人物の気持ちも、お話の中に書いてあれば、そのまま書けます。
・・・が。
「その時、〇〇はどんな気持ちだったのでしょう・・?想像してみましょう。」とか。
3択なら正解を見つけられるけど。
大かっこで!オープンに!聞かれると・・すごく難しいようです。
軒並み空白なので、必ず先生にざわつかれます(笑)。
書かれていないものを自分で想像して。
さらに自分の言葉で書く・・。
ちいたんにとって、途方もなく・・・難しいことなのだと思います。
でも。
そんなかしこまった勉強の場面でなければ?
例えばテレビを見ていて、泣いている人がいたら。
「どうしたの?寂しいね。痛いね。」などと。
SST(ソーシャルスキルトレーニング)もがんばってきましたので。
「もし自分だったら・・。」と気持ちを寄せて考えることはできるのです。
(もちろん、私や家族の愛情には、ちいたんの愛情で返してくれていることは、確かなことなのです。毎日、とてもかわいくて仕方ないのですから笑。)
ここでも、やはり。
そのお話が、「視覚的に入ってくるのかこないのか」ということや。
そもそも、そのお話に、「興味が持てるのか持てないのか」。
そのあたりのことによって。
ちいたんへの入力が左右されるのだろう。
そこが常に、キーポイントなんだろう。
と感じさせられます。
それなので。
よく言われている。
「発達障害の人は、人の気持ちが理解できない。」
なんていうのは。
ちいたんを見ていると、私にはしっくりこなくて?
ちいたんのことをよく知らない相手からしたら、確かにそう感じるかもしれないけれど。
ちいたんは、人の気持ちが理解できないんじゃなくて。
興味が持てない限り、物事に気持ちが寄せられない。
たぶん、それだけなんだと思います。
・・でもですね。
そんなのは・・・私もそうだし?
普通のことなんじゃないかしら?
私も興味のないことは、努力しなければ、気持ちは寄せられないです・・。
周りに合わせて話を合わせるとか、だいぶ努力です(笑)。
ママ友の世界なんて、腹割って話せる人以外・・??
パパだって私にだいぶ合わせてくれてるし、私だってパパに・・(笑)。
・・そう思うと。
ちいたんから出てくる言葉や行動は。
全部が心から出ているわけだ。
嘘も偽りもおべんちゃらもはったりもない!
心にないことは書けないから、空白なわけです。
ピュアって潔いです。