ひびあるく

自閉症スペクトラム小4息子と家族の日々の歩み

がんばりすぎたら世界は歪む。


 ☆ちいたん:小3自閉症スペクトラム男子
       通常学級で学んでいます。
 ☆ ぼん :小6兄
 

前々々々回「クラスメイトにロックオン?」

前々々回「・・・胸ぐらビンタ?」

前々回「当日連絡なし・・・?」

前回「人間関係の学び・・・?」からのつづきです。

 

 

 

先生に感じた違和感。

怖れ。

気持ちを落ち着けねばです。

 

 

 

 

学校は。

誰が見てもひとクラスの人数多すぎるし。

誰が見ても先生が激務。

先生に隙も余裕もないはず。

誰が見ても長年そんな状況なのに。

先生の責任感なのか。

先生が根を上げず。

行政によって改革が進んでいる様子も見られない。

 

毎朝子どもが来て。

朝から晩まで待ったなしで。

休憩時間もなく。

ほぼ40人近い子どもたちを相手に。

ひたすら仕事を続けていくのが当たり前。

みたいな日々。

先生って。

すごく過酷な仕事。

 

「子どもたちのために。」

高い志と奉仕の心。

身を粉にして。

自分の時間を犠牲にしながら働いてくれている。

 

おそらく。

がんばってしまうタイプの方が多い職場なのでは。

 

「先生のがんばり頼み」の学校では。

先生の「がんばりきれない部分」だって。

当然色々あって然るべきなのに。

 

学校から。

先生の働き方改革として保護者に伝えられたのは。

 

f:id:hibiaruku:20200729135711p:plain

 

当たり前のことすら。

大々的に宣言しないと実現できない職場。

 

先生が当たり前のように無理を重ね続けることによって。

ようやく学校が成り立っている側面が多分に見え隠れする。

 

でも。

先生の重ね続ける無理は。

結果的に。

先生のキャパを超えて。

「子どもたちを把握しきれない」という事態にも繋がりやすく。

子ども同士のトラブルとなって溢れ出すのでは。

 

「先生のがんばり頼み」の学校では。

トラブルがあっても。

決して「先生の無理」には焦点があてられることはなく。

「子どもの未熟さ」「発達段階」ばかりに焦点が当て続けられる。

 

何故だろう。

もし。

「先生の無理」に焦点を当ててしまったら。

 

管理職は教員を増やすことや少人数クラスを実現しなければならなくなって。

管理責任として出世に響くのだろうか。

 

行政は教育に多額の資金を投入しなければならなくなってしまうことを回避したいのだろうか。

 

「先生の無理」は度々。

定期的とも言えるほどに。

メディアでちゃんと取り上げられても。

改革に繋がることがほぼない。

何故だろう。

 

大きな力の前に。

先生のがんばりや責任感が。

ギリギリになって倒れてしまうまで。

いいように利用されているのだろうか。

 

がんばりすぎた先生は。

自分に生じている「無理」に気付かないのか。

気付いても目を背けることしかできないのか。

こんなにもいとも簡単に。

「暴力」を「人間関係の学び」にすり替えて。

保護者に諭しだす。

 

暴力を肯定せずとも否定はしないという。

 

私には理解し難い「不安定な先生」の立場を成り立たせてしまう。

 

そんな先生の背中を。

すぐそばで子どもたちが見つめている。

 

「暴力は仕方ないこともある。」と。

いつか子どもたちが大人になった時に。

暴力を否定しない人間になることを。

先生が本当に望んでいるとは思えない。

 

がんばりすぎたら世界は歪む。

 

ちいたんの担任の先生の心は。

元気なのだろうか。

 

 

教育にお金を。

根本的にはこれなんだろうけど。

 

 

根本的なお金の問題はきっと変わらないから。

療育を真面目に続けてきたのである。

「療育のプロ」が障害を持つ子どものために。

地道に研究に研究を重ねた上で。

「有効」とされている改善策を。

学校の先生に持ちかけても。

学校で実践されることがほぼゼロに等しい。

学校に「学校の先生以外のプロ」の言葉は簡単には取り込まれない。

 

そして。

学校の先生は。

先生ご自身が身を粉にして信じてきたやり方を。

頑なに我武者羅にストイックにやり続ける。

それが唯一の「教育のプロ」としての。

先生の自己肯定の方法なのだろうか。

 

 

 

自分の子どもが暴力を受けても。

そのまま見ていることしか私には許されない。

 

 

 

 

f:id:hibiaruku:20200729144000p:plain

 

自閉症スペクトラムちいたんの母である私に残された手段は。

「祈り」のみ。

 

ありえない。

原始時代か。

 

そんなことを日々。

悶々と。

ぐるぐる考えていた矢先。

 

 

 

 

 また〇〇くんとのトラブル。

・・・そして再暴力。

 

 

 

 

終われない。