ひびあるく

自閉症スペクトラム小4息子と家族の日々の歩み

絶望より希望を。


 ☆ちいたん:小3自閉症スペクトラム男子
       通常学級で学んでいます。
 ☆ ぼん :小6兄
 

 

ちいたん視覚優位なんですけど。

ワーキングメモリが弱く。

 

 

世の中の常識的な考えに合わせて?

私が、「ちいたんに覚えたり、身につけて欲しいなぁ。」と思うこと(学校の課題など)が。

なっかなか!身につきません。

 

何度の何度も何度も何度も・・・・・・。

繰り返し繰り返し繰り返し・・・・・。

そして、やっと身につくのです。

そして、それもしばらくすると忘れちゃったりするのです・・(笑)。

 

そんなちいたんなのですが。

 

 

 

ちいたんが「自閉症スペクトラム」と診断された時に。

最初に。

「生涯、おしゃべりができないかもしれません。」って主治医に言われて。

 

それ以来、ずっと言われてきたのは。

 

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ずっと言われてきたことですが。

 

言葉を発さず、いつもひとりで。

同じことばかりを繰り返しているちいたんを見ていると心配で。

 

どうしたって。

 

世の中のいろいろなことを知って欲しい。

もっと世界を広げて欲しい。

 

私は、そういう考えに至って。

「ちいたんには何だって、私が教えてあげないと。」と。

躍起になって、ずっと思ってきたわけです。

 

「ちいたんの興味のあること、好きなことを伸ばすって、一体どうしたらいいの?」

そんな風に感じてきました。

 

 

 

 

 

そんなちいたんは。

小さい頃からウルトラマンシリーズが大好きで。

ウルトラマンよりも怪獣が大好きで。

アンパンマンよりバイキンマンでもありました。あるあるかしら?)

5才の頃に買ったこちらの図鑑↓。

 

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この見開きのボリュームで、105ページで展開されています。

ものすごい情報量・・です。

これを、字が読めなかった5才当時から、ずっとずっと。

たぶん・・・ほぼ毎日ちいたんは見てきました。

今も、夜寝る前とか、ちょっと時間があると、見たり読んだりし続けているのです。

 

 

 

このあいだ、何気なくこの指人形を手に取って。

 

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ちいたんに聞いてみました。

 

 

「ちいたん、このお人形は本の中だとどれ?」

 

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!!!!!?????

 

ものの数秒です!

1秒かも????

 

105ページの中から前後のページも一切迷わずに!

すっと、指し示したのです!

 

 

ちょっと試しに。

 

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全部やってみたら・・・。

 

全部!

一切迷わずに!

ほぼ1秒で!

そのページのその場所をめがけて指し示したのです(笑)!

 

 

例えるなら。

失礼があるかもしれませんが。

機械的な的確さ。」です。

 

 

漢字の学習もそうだけど。

トランプの神経衰弱なんかも、ちいたんは強くなかったので。

「ちいたんは、視覚優位はあんまり生かせないのかな・・。」と思うことがありましたが。

単純に。

漢字やトランプには!

興味がなかったわけです。

 

 

「視覚優位」に「興味」が重なった時に。

もしかしたら?

これからとんでもない力を発揮するのかも?!

しれませんね(笑)。

 

 

 

 

「興味のあること、好きなことを伸ばしてあげて。」

 

これってもしかしたら?

私が当時「どうしたらいいの?」って感じるほど、そんなに難しいことじゃなくて。

  

「おしゃべりが苦手で、他の子よりもアピールが少なかったり、情報もキャッチしにくいから。もし好きそうだったら、楽しめる環境を意識して作ってあげてね。」くらいのことだったのかしら・・・?

 

実際ちいたんは、こんな↓感じだったし・・。

 

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でも、事あるごとに専門の方々に改まって「興味のあることを・・・」って言われると。

「とっても特別な何か。」を見つけてあげなきゃいけないような気持ちになったけど。

 

ちいたんとウルトラマンのこれまでの関わりがもしも?

 

その「興味のあること、好きなことを伸ばそうとすること」で合ってるのならば?

 

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それって、親が子どもに自然としてあげたくなること?なんじゃん・・?

 

特別なことじゃなかったってこと・・・?

 

 

ちいたんが成長してきた今だから、やっと私が感じ始められたことなのかもしれないけれど。

 

発達障害児の子育てで親が苦しいのは。

この「前が見えなさすぎる?状態」のように思います。

 

ずっとずっとずっと・・・ずーっと手探りで。

 

「生涯、おしゃべりができないかもしれません。」って突然不用意に言われたりして。

世界と断絶されちゃったみたいな絶望感?を最初に味わわされる意味は、何なのだろう。

 

そんなこと最初に言われたら。

どんな言葉だって、親には届かなくて当たり前?

まともに前見えなくなって当たり前? 

 

医療というくくりの中で。

医師として私に伝えなくてはならない必要な言葉だったとしても。

その子を育てる母親が、何年にも渡って絶望しちゃうほどの投げかけになるとしたら。

もう少し、個別の言いようや、やりようがあったのではないのかな・・?と。

 

昨今のニュースにもなっている、歪んでしまう親の存在なども、早期の診断や、医師の発言に関係しているのかもしれません。

 

もっと今できる。

もっともっともっともっともっと具体的な話し方で。

絶望より希望を与えて欲しかったなぁ。

 

ウルトラマンの映画やるから見に行ってくれば。」とかね(笑)。

 

 

 

しかし・・・。

興味のあることを伸ばすって、ほんとにウルトラマンとかでいいのかしら?

違うの(笑)?

やっぱりよくわからないし、どこまでも手探りです・・。

 

 

 

 

今のところ。

ウルトラマンに偏ったこのずば抜けた能力。

果たして。

どう生かしていけるのかはわかりませんが(笑)。

 

乞うご期待!!